こちらのセーターは、ざくろで染めたこげ茶色を基本に、ゲンノショウコ、よもぎを使って染めた糸で模様をほどこしました。

編み物での、楽しい作業のひとつに“配色作業”があります。
私たちの間でも、「その色を合わせる発想は、自分にはなかったな」と、それぞれの個性を感じられる楽しい時間です。
絵の具などの原色で想像すると、浮いてしまうような配色も、草木染めの色合いなら、
思いがけず、おしゃれな取り合わせが誕生することも多くあります。
こちらもまさに、草木染めの配色の奥深さを感じていただけるセーターだと思います。
ざくろの濃い焦げ茶色と、ゲンノショウコのやさしい黄緑色がけんかしないように、
よもぎの落ち着いたグレーが中和しています。
3色全て落ち着いた色味なので、合わせやすく、長い期間着用いただけるかと思います。
無地が多くなりがちな冬に、少し遊び心のある、こちらのセーターはいかがでしょうか。


コメント